ゲームプレイ
難易度について

どの難易度を選ぶといいかは過去作である Shadow Tactics や Desperados3 をプレイ済みかどうかで変わると思います。 過去作を未プレイの人は、まず初期設定の「海賊」で始めて、難しいようなら「探検家」でプレイするのがいいと思います。それらの難易度はゲームの仕組みなどを意識しなくても、もちろん難しいですが、なんとか進めていけるようなものになっています(なっているはず)。 過去作をプレイ済の人は、難易度「海賊」を選んで詳細設定の「敵の設定」を上げるのがいいかなと思います。これで過去作に似たプレイ体験になります(なるはず)。慣れてきたら「伝説」にすれば、過去作における難易度「ハード」に近い体験になります(なるはず)。

Mimimi Games の意図公式ブログ「Why Shadow Gambit: The Cursed Crew had to be a pirate game – Dev Diary #1」の中でこう書いています。 "It also helps new players to get into Shadow Gambit: The Cursed Crew. They can get to know the Stealth Strategy genre without having to worry about other Mimimi games." "This encourages new ways to see and play Stealth Strategy games – You don’t need to finish a long mission in one playthrough or find the “perfect” solution to solve an encounter. Hopefully this will make it easier for new players to find their angle to enjoy the genre." それらの中で、Shadow Gambit のようなゲームを初めてプレイする人たちにどのようなゲームなのかを知ってもらうこと、そして「完璧な解き方」といったいわゆる最適解を見つける必要はなく、人それぞれの楽しみ方を見つけてもらうといったことに言及しています。 そしてデモ版の配信後に、動画配信者たちの反応に対して "any plan can work in Shadow Gambit: The Cursed Crew! No matter how silly." とツイートしています。 ツイート その1 ツイート その2 一方、過去作である Shadow Tactics や Desperados3 をプレイ済みといったベテランな人たちについてはこう書いています。 "Veterans meanwhile can be excited about seeing the known and loved core gameplay evolve: “Shadow Gambit will have the same high quality as our other games, as well as the core gameplay our fans enjoy so much. But due to the changes, it will also feel new and fresh to them. They will have a lot more freedom to take advantage of and ways to express their own personal playstyle.”" その中では、これまでと同じ楽しさの品質を持つといったことが書かれていますが、"to express their own personal playstyle" という表現を使い、人それぞれのプレイスタイルというものについて書いています。

初心者にはどの難易度が良いか過去作を未プレイの人は、まず初期設定の「海賊」で始めて、難しいようなら「探検家」でプレイするのがいいと思います。それらの難易度はゲームの仕組みなどを意識しなくても、もちろん難しいですが、なんとか進めていけるようなものになっています(なっているはず)。 もしベテランな人たちと同じような楽しみ方あるいは自分もベテランな人になりたいというのであれば、「海賊」を選んで詳細設定の「敵の設定」を上げるのがいいと思います。敵の設定を上げると単純に敵の数が増えるだけでなく、よりやっかいな種類の敵が増えます。これによって極端に難しくなり、より安全でより確実な突破方法を模索するという体験が強くなるはずです。これは過去作に似たプレイ体験になります(なるはず)。

ベテランな人にはどの難易度が良いか難易度「海賊」を選んで詳細設定の「敵の設定」を上げるのがいいと思います。これで過去作に似たプレイ体験になります(なるはず)。慣れてきたら「伝説」にすれば、過去作における難易度「ハード」に近い体験になります(なるはず)。 これは私の個人的な感想になりますが、Shadow Gambit に対して "難易度" という感覚は持たないほうがいいような気がします。今作は過去作とは異なり、どちらかというとメカニクスを楽しむというサンドボックス的な体験を提供しているように思えます。 同じく公式ブログの中では "We wanted a little more freedom for designing the skills of the characters, as well as the enemies." と書かれていて、実際にプレイしてみるとキャラクター1人1人がとても強いスキルを持っていることが分かります。それではそれらの強いキャラクターを前提とした超高難易度になっているかというとそうではないので、過去作をプレイしたときのような姿勢で挑むと、それほど難しくはないことに気づくと思います。 そのため、難易度というよりも、自分はどのようにプレイしたいかということに注目したほうが楽しめるんじゃないかなと思います。もし過去作と同じように最適解を見つけだすことを望むのであれば、それこそ始めから最高難易度の「呪縛」でプレイしてもいいし、ディベロッパーの用意した解法に気づいても、それを無視して、より自分らしい突破法を見つけ出すというスタイルでもいいです。

とりあえず戦ってみる的な難易度難易度「伝説」以上だと難しいですが、「海賊」か「探検家」であれば、とりあえず戦ってみるという方法もあります。 今作と過去作ではメカニクスに大きな違いがあります。それが増援と蘇生です。 過去作では敵に見つかったら、ほとんどの場合で死亡してゲームオーバーになります。仮にやり過ごせたとしても増援が巡回することになって、より難しくなってしまいます。そのため戦うとかやり過ごすという選択肢はほぼなくて、見つかったら即やり直しというゲームプレイになります。 しかし今作では、特定の条件下でのみ増援が出るというメカニクスになっていて、さらに警戒状態が解除されると増援は建物の中に戻るので難しさは変わりません。このとき敵を何体か倒していたのであれば、やり過ごしたあとで簡単に突破できるという状況にもなります。そして、制限時間は設けられていますが、死亡したキャラクターを蘇生することも可能になっているため、敵をすべて倒したあとで蘇生して進めていくということもできます。 そうした増援と蘇生のメカニクスにキャラクター1人1人の強さが加わり、過去作でも用意はされていたけど実質的に用意されていないに等しかった戦闘のシステムを楽しむことができるようになっています。

その難易度はタクティクスなのかパズルなのか過去作については、徹底した難易度調整と極端にプレイヤーに不利な戦闘のシステムにより、プレイ体験から戦闘の要素がすっぽりと抜け落ちることになり、ほぼパズルに近い体験になっていました。 しかし今作は、難易度「海賊」か「探検家」という条件のもとではありますが、戦うという選択をしやすくなっています。そして過去作を未プレイの人は「海賊」か「探検家」を選ぶはずなので、その体験はタクティクスに近いものになるんじゃないかなと思います。 もちろん、過去作の体験が好きだから今作もプレイしたいと思っている人は、やはりそのパズル的な体験を望んでいるだろうと思います。その場合は臆せずに難易度を上げて、さらに自ら戦闘システムを無視してしまえば過去作に近い体験になります(なるはず)。

初心者には優さを、ベテランには自由を今作は、初心者にはどのようなゲームでどう楽しむのかを伝え、ベテランには自分で選択する自由を与えてくれます。 その自由さというのは、初心者にとってはキャラクターの選択の楽しさといった形で提供され、ベテランにとっては何を選んだかによって難易度や解法も変わるという、ある意味では地獄のような体験という形で提供されます。 そんな難易度だと思います。