ジャンル把握のススメ 2022
RPG系
RPGは最も把握しづらいジャンルかもしれません。RPGじゃないジャンルでも要素としてRPGが含まれていたり、RPGだけどRPG以外のジャンルの要素を含んでいるという場合があります。 「D&D」というキーワードにたどり着くこともある、ビデオゲームという範囲に収まらない底なしでもあり天井なしのジャンルでもあります。気心の知れない相手に "深く語る" のは危険なジャンルです。 プレイヤーによってイメージが異なることが多いため、RPGが好きというプレイヤー同士でも話が通じなかったりすることもあります。 プレイしたら楽しかったゲームがRPGだった、なのでRPGと表記されている別のゲームをプレイしたけど全然面白くなかった、ということもあります。でもその面白くなかったゲームを楽しかったと話すプレイヤーもいます。これは、RPGというジャンルのイメージや実際のゲームの仕組みが色々な要素を含んでいるためです。 RPGというジャンルは把握しづらいのですが、把握してしまえば色々な要素を一気にイメージできるようにもなります。他のプレイヤーがどういうタイプのRPGが好みなのかも把握できるようになるので、コミュニケーションの幅も一気に広がります。
RPG種族や職業を選択し、キャラクターの役割を意識し、経験値により成長させ、映像やテキストやキャラクターの個性などによって深く広く濃密に表現される統一された世界感を持つ架空の世界の中で目的を達成するという感じです。 見ず知らずの人に「このゲームがRPG」というふうに具体的なタイトルを言うことは控えたほうがいいです。危険です。 また、おすすめのゲームを知りたいときなどは、自分の求めているものがジャンルなのかプレイスタイルなのかといったことを把握しておくと安全です。 RPGと言っても(たぶん)問題ないゲームとしては「Baldur's Gate」「Dragon Age: Origins」「Pillars of Eternity」「Divinity: Original Sin」などがあります。
タクティカルRPG「ファイナルファンタジータクティクス」や「Divinity: Original Sin」などのイメージです。 「タクティクス」のような体験になることもあります。 バトルの部分で考えている時間が多いです。キャラクターの位置や地形の影響などを考えて戦い方を決める感じです。 キャラクターの成長や強い武器の入手などで強化しつつも、じっくりとバトルをこなすことになります。 キャラクターの成長の要素が強いため、タクティクスの要素を楽しみたいプレイヤーにとってはヌルいゲームになってしまう可能性があります。逆に、タクティクスの要素に楽しさを感じないプレイヤーは、手軽に楽しめないことに対するストレスを感じる可能性があります。 「ドラゴンクエスト」シリーズのようなコマンド選択型のターン制RPGは、プレイ体験としてはタクティカルRPGに近いのではないかなと思います。
ローグライクジャンルとしてのローグライクだけでなく、要素としてローグライクを含んでいる場合もローグライクと表現されることがあるので注意が必要です。 不思議のダンジョン系と表現されることもあります。「風来のシレン」や「○○不思議のダンジョン」のイメージです。 ダンジョン内だけでバトルと探索をする、ダンジョンの部屋の配置などがダンジョンに入るたびに違う、食べないと死ぬ、死亡するとそのダンジョン内で獲得したアイテムなどがリセットされる、といった要素を全て含んでいる場合はジャンルとしてのローグライクになると思います。 「ローグライト」という表現を見聞きすることが多いと思いますが、ローグライトはローグライクの仕組みのうちの一部を含んでいるというゲームに対して使われる表現です。ほとんどの場合はマップや敵の配置などがプレイするたびに違うというものになると思います。
アクションRPG「NieR: Automata」などのイメージです。バトルの部分でアクションの要素が強い場合に使われることが多いと思います。 ゲームを進めることでプレイヤーの腕前を上達させつつ、キャラクターの成長や強い武器の入手などでバトルをこなしていくことができます。 アクションを得意とするプレイヤーにとってはヌルいゲームになってしまう可能性があり、アクションが苦手なプレイヤーにとっては難しくてストレスを感じる可能性があります。そのため、プレイするかどうかを割と慎重に判断したほうがいいジャンルだと思います。 ヌルいと感じる場合はキャラクターの成長の要素を自分で制限して楽しむ必要があるし、逆に、難しいと感じる場合はキャラクターの成長の要素でプレイヤーの腕前をカバーする必要があります。 ヌルいのはイヤだというプレイヤーは「DARK SOULS」シリーズに興味を持つかもしれないのですが、DARK SOULS はプレイヤーによる向き不向きがハッキリしているので注意が必要です。DARK SOULS はRPGであるということを強烈に意識する必要があるので、アクションの要素、特に爽快感といったものを重視しているプレイヤーは楽しめない可能性があります。
その他その他としなければどうにも表現できないんじゃないかというくらい色々なRPGがあります。 例えば「Final Fantasy XII」なんかはシミュレーションのようなRPGです。キャラクターの行動を細かく設定することができるので「こう設定したらどう戦うんだろう」という感じで、プレイヤーの設定に対してゲーム側がどういう結果を返すのかという楽しみ方ができるゲームです。 他にも「魔界戦記ディスガイア」みたいなキャラクターの育成を徹底的に楽しめるものなど色々なRPGがあります。