ジャンル把握のススメ 2022
ストラテジー
ストラテジー現在のビデオゲームにおいて、ストラテジーと聞いてイメージするのは「4X」と呼ばれるものになると思います。 人材や物資を確保して目的を達成するという感じです。「タクティクス」の要素を含んでいることが多いです。 「三國志」シリーズや「シヴィライゼーション」シリーズのイメージですが、より戦闘に注目したものとしては「Total War: Warhammer」シリーズなどがあります。 資源を駆使して何かしらの目的を達成することがプレイ体験の中心になると思います。 ターン制かリアルタイムかという違いがあります。 隣の国が攻めてくるといった状況で、今の兵士や兵器の数で守れるかどうかを判断し、足りないのであればお金と労働力を確保し兵器を作り徴兵して兵士を増やす、そして攻め込んできた相手を撤退させることができるかどうかを見守るという感じです。 ただ、戦闘が始まったときに見守るのではなく、プレイヤーが部隊の配置などを指示して操作をするという場合もあります。この部分が「タクティクス」になります。そのため、ストラテジーというイメージにはタクティクスも含まれていることが多いです。
リアルタイム・ストラテジー時間が経過し続ける中で資源を駆使して目的を達成するという感じで、「Age of Empires」シリーズや「They Are Billions」などのイメージです。「RTS」と省略されることが多いです。 時間は常に進んでいて、そのなかで資源を収集しつつ施設などを建てて兵や武器などを確保し、自陣を防衛あるいは敵を制圧するという感じです。 ストラテジーと比べてタクティクスの要素が強いです。そのため国などの広い地域ではなく、街あるいはもっと狭い範囲という設定で、さらにステージ制になっていることもあります。 かなり忙しくて操作も重要になってくるため、気軽に楽しむのは難しいジャンルだと思います。 資源を駆使するといった要素がない場合、そのプレイ体験はタクティクスになると思いますが、ジャンルとしてはストラテジーと表現されることがほとんどです。そのためストラテジーなのかタクティクスなのかをトレイラーや実際のプレイ映像などで確認したほうがいいかなと思います。
「メタルギアソリッド」のピースウォーカーとファントムペインでは武器などを開発するという要素があります。人材を確保して武器を開発しスネークの潜入のサポートをする、という点でストラテジーな要素になります。 また、「ピクミン」のような不思議なゲームもあります。赤青黄のピクミンを育て増やすというストラテジーな感じと、ピクミンに仕事をさせるというタクティクスな感じを体験できるゲームなのですが、ピクミンに対する愛着がストラテジーとタクティクスのバランスみたいなものに強い影響を与えます。ピクミンを増やすのは早く仕事を終わらせるための手段なのですが、死なせてしまったら増やせばいいという感じを重視すればストラテジーな体験が強くなり、死なないように慎重に動かすという感じで進めればタクティクスな体験が強くなります。
資源を駆使して何かしらの目的を達成するというゲームプレイはシミュレーションとの違いが分かりにくい場合があるかもしれないです。 ストラテジーは基本的に国などの広い地域という設定で、そのなかで資源の確保や武力行使などの安全保障を取り扱うというものになります。そういった政治的な要素がない場合は、防衛や制圧といった戦闘に注目したものかどうかというのが基準になります。そのため都市開発といった内政に注目したものやお店の経営などのマネジメント系はシミュレーションになると思います。 ただ「RimWorld」のような、プレイスタイルによってはストラテジーと同じ体験になるようなシミュレーションもあるし、大きな企業による権謀術数を駆使したビジネスといった規模の大きなものはストラテジーと認識されるかもしれないです。