Frogun
- Steam/GOG
- 2022年8月2日
アップデートの v1.80 までの感想です。 2022年9月14日に配信された v1.92 で、カメラとエイムの移動を45度でスナップするオプションが追加されました。また、空中でフロッガンを2回撃つことができるようにもなったので難易度が少し違っていると思います。 チェックポイントから再開するという機能も追加されたのでコイン集めなども楽になっているかもしれないです。
日本語未対応です。 3Dのジャンプアクションです。同じ制作者による「Supersonic Tank Cats」はニンテンドー64を思わせる映像でしたが、こちらは初代プレステ風に見えます。 難しいゲームです。特にゲーム終盤がすごく難しいので、ジャンプアクションが苦手だとクリアできない可能性があります。
主人公の Renata は、行方不明になってしまった両親を探すため相棒の「Frogun(フロッガン)」と一緒に遺跡を探索します。 いわゆるグラップル・フックによるアクションです。相棒のフロッガンはカエルの形をした銃で、伸ばした舌を壁などに貼り付けることで Renata をそこまで運んでくれます。これを利用して足場のない場所を飛び越したりモンスターをやっつけたりしながら進んでいきます。
各エリアはすごろくのようなマップになっていて、そこにステージの入口が配置されているという形です。エリアの終わりにはボス戦のステージがあります。 各ステージにはチャレンジが設定されていて、クリア時間、ノーデス、そしてアイテム収集の3つあります。収集するアイテムはコイン、黒曜の骸骨(Obsidian)、アイメラルド(エメラルドのようなもの)、日記の4つです。ストーリーをクリアするとエキスパート・タイムトライアルというさらに短いクリア時間のチャレンジがアンロックされます。 各エリアにはお店と宝箱があり、お店では集めたコインと交換でアートワークや着せ替えできる帽子を入手できます。宝箱からはHPアップや帽子を入手できますが、その宝箱を開ける条件としてチャレンジの達成度が設定されています。
ゲームプレイですが、プレイ時間は予想が難しいです。特に終盤は完全にグラップルをメインとしたジャンプアクションになり、独特の難しさがあります。そのためジャンプアクションに慣れているとしても8~16時間といった感じで幅があると思います。 基本的にはミスを繰り返して覚えてクリアするというものになります。そのため、まずはステージクリアを目指すのがいいと思います。 各ステージのチャレンジについては後回しでもいいのですが、宝箱からHPアップを入手するための分は達成しておいたほうがいいです。初期HPの3だと中盤以降がすごくきついです。 マップ内の各アイテムについては見つけにくいものもあります。また、ゴール地点まで行くと戻れなくなることが多いので、たとえばコイン1枚足りないという場合でも最初からやり直すことになって結構きついです。壁に隠れていたりして見逃してしまうこともあるため、コイン集めのときはマメに立ち止まってカメラをグルグル回してました。
チャレンジのエキスパート・タイムトライアルはストーリークリア後にアンロックされますが、このチャレンジの達成自体はクリア前でも可能です。ただ、ストーリークリア前だと達成のためのクリア時間は表示されず、達成済のマークである銀色の点々も表示されません(v1.80 時点)。もしストーリークリア前に達成していた場合はストーリークリア後に達成済のマークが表示されます。 このチャレンジは、普通にメインのルートを通るだけでは達成できないステージもあって、その場合はルートの大幅なショートカットが必要になります。もし極端に短いクリア時間が設定されている場合は、フロッガンを使ってショートカットできそうな場所がないか良く見てみるのがいいと思います。
終盤のエリアで急激に難易度が上がり、完全に死に覚えゲーになります。もともと3Dのジャンプアクションというのは奥行き方向の距離感をつかみにくいという問題があるのですが、そこにグラップルによるアクションの難しさが加わります。ジャンプが上手くいってもグラップルを外すと落ちるし、グラップルが上手くいってもジャンプをミスるとやっぱり落ちます。 このグラップルの狙いは凄くシビアで、左スティックの操作が少しずれると外れてしまうこともあるし、ジャンプ中に狙わなければならないときはタイミングも合わせなければなりません。さらにカメラの向きも考慮しないとダメなので訳がわからないことになります。 ジャンプアクションというのは死にゲーでもあるのですが、グラップルをメインとした3Dのジャンプアクションがどれほど厳しいものなのかが良く分かります。
終盤にミスの回数が激増しますが、だからこそクリアしたときの解放感はすごいです。一体何から解放されたのか分からないですが、ひとりで不気味に微笑んでました。そして「もう1エリアくらいあっても良かったんだけどなあ」と、これまでに悶絶していたこともすっかり忘れてしまい、後回しにしていたクリア時間とノーデスの達成に挑戦してました。 しかし、やっぱりアクションゲームというのは "やってなんぼ" みたいです。自分のゲームプレイはしっかりと上達していて、もう2度とやりたくないと思っていたマップたちも楽しいものに変わっていました。