大神
- PlayStation2/Wii
- 2006年4月20日/2009年10月15日
なにかゲームがしたい、そんな感じでなんとなく購入したゲームがビックリするほど楽しかったときの喜びは大きいです。 別に何かを期待していたわけではないのに "忘れられないゲーム" になった。大神は自分にとってそんなゲームです。
「筆しらべ」によるケモノアクション。アクションではあるのですがHPの増加など成長の要素もあるため、アクションが苦手でも頑張ってプレイすればクリアできます。 アマテラスは神器と呼ばれる武器を装備して戦います。剣、鏡、勾玉の3つあって、そのうち2つをメインとサブみたいな感じで使い分けます。両方とも剣とかもできます。 メインかサブかで攻撃の仕方が変るので、攻撃重視か防御も考えるかなど、組み合わせにより自分好みな戦闘を楽しめます。
そして筆しらべ。時間を止めて墨で何かを描くことで色々な効果を生み出します。風を吹かせ、橋を作り、木々に命を吹き込む。爆弾を作り出すなんてこともできます。 それらは初めからすべてを使えるわけではなく、それぞれの神と出会うことで使えるようになります。 この筆しらべは戦闘だけでなく、色々な仕掛けを解くのにも使われます。
ゲームプレイですが、プレイ時間は40時間くらいで考えたほうがいいです。もしかしたら「えっ?!」と思うかもしれません。けれども本当です。80時間くらいは問題なく楽しめるというボリュームなので、大急ぎでプレイしても20時間以上はかかると思います。 自分の場合はプレイ時間は12時間ほどのゲームかなって思い込んでプレイしてました。それで、「ああ、面白かったな、もうすぐ終わりか」なんて思っていたら全く違っていて、逆にマップ広がって中盤が始まったなんてことになりました。ビックリするのと同時に「まだ楽しめるんだ!」とすごく嬉しく思ったのを今でも覚えています。
主人公がオオカミということもあって、フィールドを自由に駆け回る感覚がすごいです。そのため、移動時間は次の戦闘パートへのつなぎみたいな感じではなく、じっくり探索したいという気持ちになります。 フィールドはオープンワールドではないのですがとても広くて、"オープンワールドでアクションっぽい戦闘、クエストや探索をしながら寄り道して進めていく" という今の時代のゲームだとよく体験するゲームプレイに近いものになると思います。 戦闘については密度というか充実度というか、そこが凄くしかっりしていて、探索型のゲームにありがちな "探索のついでに戦う" という感覚におちいることがありません。探索時は探索の、戦闘時は戦闘の本気が常に発揮されている状態で、2時間ほどプレイしたあとに何か気持ちのいい疲れが押し寄せてきます。
筆しらべは目まぐるしいアクションな戦闘を時間を止めてコントロールするという感じですごく楽しいです。 アクションとの連携みたいなものが決まったときの気持ち良さも大きくて、どうしても筆しらべを活用して倒したいと思ってしまいます。 ただ筆しらべの操作は割と難しくて、爆弾を作ったり風を吹かせるのに必要な丸を描く練習とかをひたすらやってました。その結果、自分の場合は結構ゆっくり描くという方法に落ち着きました。本当に習字みたいな感じで、グイっと引いてスッと放すみたいな感じです。 この筆しらべについてはPS2とWiiでは操作感に大きな違いがあって、Wiiでのリモコンを画面に向けて墨で描く感覚は素晴らしかったです。
忘れられないゲームというのがあると思います。なんとなく購入したゲームがそんなゲームだったときの嬉しさ。それが自分にとっての大神です。アクションも楽しめるしアマテラスの成長も楽しめるしストーリーも映像も楽しめる。さらにフィールドの探索も楽しめます。 そんな大神ですが、PS3絶景版の4K対応版の発売が発表されました。PS4とXboxOneで2017年12月21日発売予定。日本語対応かどうかが心配なPC版は12月13日発売予定となっていますが、日本の公式サイトにもPC版の発売日表記があるので大丈夫かなと思います。 PS4/Xbox One/PC『大神 絶景版』 プロモーション映像 自分にとっては本当に大きなニュースです。
2024年7月8日に UNSEEN のYouTubeのチャンネルにて大神を開発された方による対談動画が公開されました。話の内容は大神だけではないですが、結構突っ込んだ話もされているので見てみるといいんじゃないかなと思います。 YouTube対談動画 Ōkami, Bayonetta & Devil May Cry creator Hideki Kamiya: unblocking memories with Ikumi Nakamura