ACE COMBAT 04
shattered skies

  • PlayStation2
  • 2001年9月13日

エースコンバットの新作が発売されるという情報が世界中を駆け巡りました(駆け巡ったと信じたい) 。ナンバリングタイトルで、しかも2017年の間に発売予定。だったのですが2018年に変更され、そして遂に正式に発売日が発表されました。タイトルは「ACE COMBAT 7: SKIES UNKNOWN」で、2019年1月17日にPS4とXbox Oneで発売予定、Steam版は2019年2月1日です。

エースコンバットはシューティングゲームですが、実際の飛行機のような操作を重視したフライトシューティングと呼ばれるものです。コントローラーの上下左右は飛行機の移動方向を決めるのではなく、飛行機の傾きを決める操作になります。その感覚に慣れるまではまともに飛べないかもしれないです。

ゲームプレイですが、プレイ時間はストーリークリアを目指すだけなら6時間ほどじゃないかなと思います。ただ、操作に慣れていない場合は12時間くらいかかるかもしれないです。 最初は「うわっ、自分メッチャ下手くそ」って感じでした。グリングリンのグワングワンでまともに飛べてないです。最初の、ただ真っ直ぐ飛んでミサイル撃てばいいだけのミッションでそれです。 一応チュートリアルがあるんですけど短いんですよね。説明を読んで、じゃ色々やってみようかなって思ってるうちに終わっちゃうんです。 さらに難しかったのが空母への着陸。ゲームの操作には慣れているという自負を粉々にされる難しさでした。

あまりにも上手く飛ばせないので「これは自分には無理なんじゃないか」って思いました。できることは地上の標的をコツコツと爆撃して破壊することだけという寂しさ。しかし結局は敵に追尾されて逃げ回ることになるという悲しさ。だから説明書を読み直しました。熟読です。 "敵の背後を取る 2つ目は小回り旋回です (中略) スピードを落として小さい半径で旋回していきます" 「スピードを落として小さい半径で旋回していきます、スピードを落として小さい半径で旋回していきます」と心の中で呟きながら相手と2機で同じ空間を回り続けていたら、画面に戦闘機が見えたんです。「取った、後ろ取った」って冗談抜きで叫びました。その時の興奮はよく覚えてます。 背後を取ったときの速度が180マイルくらいで「ここまで落とさないと駄目なのか」って思いました。落ちずに飛べる速度っていうのがあって、150マイルくらいで警告が出て操作不能になる感じでした。ギリギリですね。 それ以降は、もうドッグファイトに夢中です。F-14とか手に入れたくらいからは、まずドッグファイトを楽しんでスコア足りなくてミッション失敗ってのがお約束でした。

ドッグファイトができるようになってからの情熱はすごかったです。ミッションクリア時のスコアによってAとかSとかのランクを獲得できるのですが、初めから高ランクを目指してました。全ミッションをクリアすると追加されるフリーミッションでランクはいくらも獲得できるんですけど、意地になって「ストーリーの中でSを取るんだ、それが本物のエースだ」ってなってました。 でもそんな意地を張るのにはちゃんとした理由があって、それがストーリーです。ストーリーはプレイヤー側と相手側の両方のことが描かれていて、ミッションをクリアすると「黄色の13」と呼ばれる相手側のエースパイロットを中心とした話が挿入されます。 相手には相手のドラマがある。これが熱いというかクールというかどっちなんだって感じで、いつかはプレイヤーと対峙することになるんだろうなって予感が熱いです。彼らとの決着のときまでに、テクニックをしっかり磨いておこうって思えました。

ドッグファイトはすごく楽しいのですが、ミッションクリア時のランクを上げるには地上の標的が大事で、これをマメに壊してかないとスコア稼げない感じなんですよね。なのでSランク獲得したいってときは、中盤はA-10Aっていうサメの顔みたいなペイントの対地用の機体、終盤はF-117Aっていうステルスの機体を使うことが多かったです。 その辺は少し残念に思ったところなんですけど、地上の標的を全部破壊するとか、それはそれで気持ちよくて、高度10000フィートくらいから爆弾投下とかやってました。投下した爆弾を追いかけて眺めるのは楽しいです。

ミッションをクリアしていくと購入できる機体が増えていくのですが、最後のほうは「何だ、この性能は」って感じの機体になります。もちろんお値段もそれなりですが、Sランク目指してミッションを繰り返しているうちに貯まってました。もとが下手だったので、ミッションをこなした回数が多かったというのもあると思いますが。 もし稼ぐのが面倒なら、対地用にF-117Aステルス、ドッグファイト用にF-15CかMiG-29Aを購入するだけでも楽しめるかなと思います。

エースコンバットは、なんていうか凄く丁寧に作られているゲームだと思います。いわゆる大作(今風に言えばAAA)と呼ばれるゲームなどに慣れていると、こじんまりとした印象を受けるかもしれないですが、その丁寧な作りがエースとしての自覚と誇りを維持させてくれます。時折どころか常に聞こえている無線も凄く楽しいです。 宙返りでピタッと180度旋回とかができるようになる頃には、30分ほどプレイしようかなと思ってても、いつの間にか夢中でプレイしてるって感じになってました。 メモリーカードを探したら "エースコンバット4" ってラベルに書いてあるのを見つけました。その頃は「4じゃなくて04だから」なんてこだわりもなかったみたいです。別にセーブデータいっぱい作っておくようなゲームじゃないんですけどね。何故か別でカード1個割り当ててたみたいです。