Lunistice

  • Steam/GOG/Nintendo Switch
  • 2022年11月10

3Dのジャンプアクションです。 初代プレステのころの映像に似ていますが、開発者がインタビューで風のクロノアやソニックに影響を受けていると話しています。 Game*Spark ケモノ3Dアクション『Lunistice』―32bit時代に懐かしさを感じる人に向けたゲーム【開発者インタビュー】

全部で7つのステージがあり、各ステージには2つのマップがあります(最終ステージは3つ)。そして各マップのクリア時には、アイテム収集数とリセット回数に応じてランクが決まります。 アイテムは Crane という折り鶴のことで、マップのあちこちに配置されています。リセット回数はミスしてチェックポイントからやり直した回数です。クリア時間も計測されるのですが、これはランクに影響しません。 スピードランについても考慮されているみたいで、アイテムをすべて集めてクリアする場合でも、マップを行きつ戻りつすることのないようにアイテムが配置されています。

全ステージをクリアするとプレイ可能なキャラクターが2体追加されます。それぞれで特徴が異なり、スピード重視でハートが一つしかないキャラとジャンプ重視でスピードが遅いキャラになります。 すべてのマップでアイテム収集数とリセット回数のランクSを獲得すると主人公の衣装を入手できます。ただ、その衣装の変更方法が分かりにくいです。セーブデータを選ぶ画面でYボタン(スイッチならXボタン)を押せばHanaの衣装が変わります。スタート画面のHanaの衣装は変わらないですが、マップをプレイすれば変わってます。

エンディングは2つ用意されていて、一つは単に全ステージをクリアした場合の普通のエンディング、もう一つは隠しアイテムをすべて集めてクリアした場合の隠しエンディングです。 1~6ステージの各マップには、主人公の名前である「HANA」のどれか一文字が記されたゲームのカートリッジのようなもの(HANAカートリッジ?)が用意されています。それを4つ集めるとマップ内に隠しルートが出現し、隠しアイテムを入手できます。その隠しアイテムをすべて入手すれば最終ステージの3つ目のマップに行けるので、そこをクリアして隠しエンディングです。 また、隠しアイテムであるレターはステージ選択画面でYボタン(スイッチならXボタン)を押して内容を読めます。

ゲームプレイですが、とりあえず全ステージをクリアするだけならプレイ時間は2~3時間ほど、アイテムのコンプリートを目指すなら6時間くらいになると思います。私の場合は全マップSランク獲得して10時間でした。 3Dのジャンプアクションということで、やっぱり何度もミスをしながらクリアを目指すことになります。でも死にゲーと思えるほどのものではなく、気を楽にして挑んでいればクリアできる難易度です。ただ、不具合なのかどうか分からないですが、見えない壁のようなものに当たっているような挙動でミスしてしまうことがあって、それを回避するのに苦労した場面もありました。

マップは高低差に注目したものが多いですが、やはり高さのあるマップはジャンプアクションしてるという大きな実感を得られます。そこにスピードも加わるため、思わず声を上げてしまうようなゲームプレイになります。 アイテム収集は結構大変で、例えば Crane だと1個足りなかっただけでも始めからやり直すことになります。さらにHANAカートリッジの場合は入手場所に行くためのルートが凄く見つけにくいことが多くて、ルートに気づいたときは「あった!」と声を上げてしまうほどでした。

全ステージをクリア後にキャラクターが2体追加されますが、それぞれ特徴が異なるためプレイ感も大きく変わります。 アヒルのTOREEはスピードが速いためすごく集中力が必要で、さらに攻撃もできないため妖怪たちを障害物として対処しないとダメなので難しいです。 もう1体のTOUKIEは空中ジャンプを3回できるので、ジャンプの細かい調整をある程度無視して軽快に進めることができる感じです。 どちらのキャラクターも最終ステージで専用のマップをプレイできます。

初見プレイ時は何度もミスすることになりますが、一度全ステージをクリアしてから各マップを再プレイすると、自分のプレイが凄く上達しているのが分かります。やはりジャンプアクションにとって、上達を実感できるかどうかは凄く重要なことなんだと思います。 ジャンプアクションとしての難易度、隠しアイテムと隠しエンディング、全マップSランク獲得の報酬、スピードランを考慮したアイテムの配置、そして価格とプレイ時間。それらすべてが気持ちのいいゲームでした。