キングダム ハーツ
- PlayStation2
- 2002年3月28日
どうしてキングダムハーツが好きなのかが自分でも良く分かりません。 バトルが特別に面白いとか探索が凄く楽しいとか思ったことはないし、ディズニーが大好きというわけでもない。 でも大好きです。本当に、どうしてなのかが分かりません。
キングダムハーツのプレイ体験を思い出すとき、必ず胸のせつなさを感じます。 デフォルメされた少年少女が登場し、ディズニーのキャラクターとその世界が描かれる。 主人公と仲間たちの楽しいやりとり。色々な要素を見るとハッピーなゲームなのに、クリアするとせつない。このせつなさの解決を、自分は待っているのかもしれないです。
シリーズを通して何人ものキャラクターたちが救いを求めてきました。そして、「キングダム ハーツ バース バイ スリープ」をクリアして、その救いがソラに集まったと感じました。 リク、カイリ、ナミネ、賢者アンセム、アクセル。何人かのキャラクターはこれまでのシリーズの中でソラによって救われてきました。 でも、今だに救われずにいると感じるキャラクターがいます。 ロクサス、シオンそしてアクア。 アクアを救うことはバースバイスリープに登場したテラとヴェントスを救うことでもあり、ロクサスを救うことはシオンを救うことでもあると感じます。 この3人が、自分がキングダムハーツをプレイしてきた理由のような気がするし、キングダムハーツIIIを待っている理由でもある気がします。 キングダムハーツⅡで、トワイライトタウンを離れるときに流れたソラの涙。バースバイスリープのシークレットムービーでアクアが流した涙。この涙を、プレイヤーとして解決できずにいます。 プレイすることで抱えてしまう多くのキャラクターの救いを解決することができたとき、自分はその涙を解決できるような気がします。
2019年1月25日の発売が決まった「キングダム ハーツ III」。 ポータルサイトとニュースリリースにはダークシーカー編が完結するという記述があります。 実際にどういう体験になるのかはプレイしてみないと分からないのですが、ハッピーであって欲しいというのが自分の願いです。誰も死なないとか生き返るとかではなく、救いを求めるキャラクターたちを救ってあげて欲しい。キングダムハーツの世界を懸命に生きたキャラクターたちの、行動や理由をしっかり受け止めて、彼らが生きた証を前向きに考えられるような体験であって欲しい。 キングダムハーツのプレイ体験を思い出したとき、悲しいせつなさではなく、前向きなせつなさになって欲しいと思っています。