ジャンル把握のススメ 2018
用語など
フリーローム / free roamジャンルではないです。 街Aより先に街Bに行くこともできるし、クエストAより先にクエストBを受けることもできるといった、ゲームの進め方に制限がない状況を指しているイメージです。 ゲームの進行上発生する、どこに行くのも何をするのもプレイヤーの自由である期間を指してフリーロームと呼ぶこともあります。FF15のチャプター8とチャプター15(ストーリークリア後)のイメージです。 ゲームプレイ動画などのタイトルで目にすることも多いです。
サンドボックスジャンルのような気もするしジャンルではない気もします。 ゲーム側によって仕組みだけが用意されていて、プレイヤーはその仕組みを利用して自由に楽しむというイメージです。 どういう体験になるかはプレイヤーによって違うという感じになると思います。 「フリーローム」というイメージを含んでいるように見えます。
オープンワールドジャンルではないと思います。どこからがオープンワールドなのかという線引きが難しいです。 マップの切り替えがない広いフィールドというのが特徴の1つです。でも、広いというのがどれくらいなのかが分かりません。 また、移動についての制限が少なくてゲームの進め方が自由であるという特徴も持っています。ある地域に行くためにはストーリーを進めて決められた道を通る必要があるといった流れではなく、プレイヤーが好きなときに好きなところへ向かうことができるという感じです。そのため、「フリーローム」のイメージを含んでいるように見えます。
○○ライクジャンルではないです。 「ディアブロライク」の場合は「ディアブロ」のようなゲームということになります。「ソウルライク」の場合は「デモンズソウル」「ダークソウル」のようなゲームということになります。 凄く分かりやすい表現ですが、元となっているゲームの仕組みなどについてプレイヤー間で十分に認識されていないと使えない表現のような気がします。また、元となっているゲームをプレイしたことがないと全く通じない表現です。
メトロイドヴァニア / Metroidvaniaジャンルではないと思います。 2D横スクロールに縦方向のスクロールも加わった広いマップを探索するというイメージです。体験としては「アクションアドベンチャー」になると思います。 「メトロイド」と「悪魔城ドラキュラ」の英語名「Metroid」「Castlevania」を組み合わせた言葉らしいです。メトロイドヴァニアではなく「メトロヴァニア」と表現されることも多いです。 どこからがメトロイドヴァニアなのか分かりにくいです。「シャンティ」「Hollow Knight」「Owlboy」「Yoku's Island Express」など色々なゲームでメトロイドヴァニアという表現が使われます。
ハックアンドスラッシュジャンルとして表現される場合とプレイスタイルとして表現される場合があります。ハクスラと呼ばれることもあります。 何かしらの目的を達成するためにバトルをこなすのではなく、バトルそのものが目的となる感じです。バトルによる報酬はバトルをするという目的の手段になります。 ハクスラなゲームはバトルそのものを目的とするプレイスタイルに応えることができるゲームというイメージです。
スローライフジャンルではないです。 ゲーム側が目標の設定を示してこなかったり目的の達成を求めなかったりするときに感じることがあります。「アクションアドベンチャー」や「シミュレーション」などに多い気がします。 「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」などは、ゲーム側によって誘導されているという感じがしないので、プレイヤーの好きなペースでゲームの要素を楽しむことになります。特に何かを達成することもなく楽しむ場合はスローライフだと感じるかもしれません。
ウォークスルー / walkthrough攻略情報というイメージです。 プレイ動画のタイトルなどでは攻略というよりも、ストーリーなどに従って進めている動画ですよ、という感じで使われている気がします。ウォークスルーではなく「フリーローム(free roam)」という表現が動画のタイトルで使われているときは、ストーリーとかは無視で自由に楽しんでいる動画ですよ、というイメージになります。
アイソメトリック / isometricジャンルではないです。 斜め上から見下ろす感じの視点で描かれる映像のゲームです。
マスターピース / masterpieceジャンルではないです。 ときどき「マスターピース」と表現されるゲームがあります。「ワンダと巨像」が有名かなと思います。 何かしらの道を切り開いたとか、その後のゲームに強い影響を与えたゲームというイメージです。
ナラティブ / narrativeジャンルではないです。 凄く分かりにくい表現です。プレイ体験(プレイヤー側)としてナラティブなのかストーリーの仕組み(ゲーム側)としてナラティブなのかが分かりません。 でも、プレイしたゲームのどこが好きなのかという話をするときに、"ナラティブだから" という表現が使えると凄く便利な気もします。 個人的で乱暴な感想ですが、ゲームをクリアした後などに "せつなさ" のようなものを感じる体験かなと思っています。ドラクエ3や時のオカリナなどを思い浮かべることができます。 "思い出補正" と呼ばれているものがナラティブな体験のような気がするし、小難しい話ではなく、単純にプレイ時間の長さが影響している気もします。